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合唱講習会@出雲 FREIE KUNST

今日は出雲で合唱講習会が行われた。
講師は著名な合唱指揮者で京都バッハ合唱団の主宰者でもある本山秀殻先生。
我がFREIE KUNSTも他の数団体と並んで講習を受けた。
歌ったのは今年の全日本合唱コンクールの課題曲のひとつ、八木重吉作詞、松下耕作曲の男声合唱組曲「秋の瞳」より「はらへたまっていく かなしみ」である。
歌詞は以下のとおり。

かなしみは しづかに たまつてくる
しみじみと そして なみなみと
たまりたまつてくる わたしの かなしみは
ひそかに だが つよく 透きとほって ゆく

こうして わたしは 痴人のごとく
さいげんもなく かなしみを たべてゐる
いづくへとても ゆくところもないゆえ
のこりなく かなしみは はらへたまつてゆく

 日本語の歌では「は」や「を」、「と」などの助詞に長い音符が充てられていることが多く、なおかつ音楽的に膨らませて歌いたくなるような作りが多いが、音楽的な流れに乗せて膨らませては言葉が死んでしまう。次に来る大事な言葉を打ち消さないように適度に引いていくことが大切である。
これは普段からよく指摘されていることであるが、つい音の流れに乗って母音を強く歌ってしまうことがある。
 その歌い方を自ら手本を示して指導していただいたのだが、その手本がわざとらしくなく、的確な表現であった。
 本山先生は男声合唱も指導する機会があるが、よくあるのが個人個人がもしくは、パート内で気持ちよく歌いすぎて全体のハーモニーを崩してしまうことがある。
それは男声合唱の特徴でもあり醍醐味でもあるのだが、時には「滅私」も大事である。
そのために試されたのがステージ上でのパートの配置である。
テナーを他のパートの前に並ばせて歌った。
これは主旋律を他のパートに十分且つ均等に届かせる意図があったようである。主旋律に乗って他のパートがそれに合わせてハーモニーを作り上げていくための練習である。
 これが驚くことにこれまでと全くといってちがった響きとなった。これまで、もうちょっと聴きたかったトップテナーがステージ全体から聞こえてくるのである。
同様に今度はテナーを他のパートの後ろに並ばせて歌う。
主旋律がさらにステージ中に広がり、主旋律を聴き、周りの音を聴きながら歌うことができるようになり、だんだんハーモニーが密度を増してくるのが実感できた。
 次いで、メンバーをばらばらに並ばせて各パートが近くにいない状態で歌う。
 隣に同じパートがいないために否が応でも隣にいる他のパートが耳に入る。これならパート内で結束して悪い意味での自己主張が和らげられる。そして、ハーモニーの中に入って行こうとせざるを得ない。
 さらに今度はステージの壁際にへばりつくよぅに広く並ばせて歌った。
これには驚いた。
 さほど音響がよくないホールであるが、ステージからホールへとハーモニーが高密度に広がっていくではないか。
 これが合唱なのだと再認識させられた一瞬であった。
 最後に、悲しい表情を有効にピアニッシモで歌う場合、単語(母音も含めて)をあいまいに発音するのもテクニックのひとつである。
 楽譜上の最後の言葉は「かなしみは しづかに」であるが、これを子音も母音もあいまいな発音(発語)にするというものである。
 これまで言葉ははっきりと、各母音は明確にという常識(?)が根底から覆された瞬間であった。

今回の曲は感情をいかに言葉に託すか、ハーモニーに託すかがポイントになると思うが、その方法を感情表現の仕方を理論で示していただいた、非常に有意義な講習であった。
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テーマ : 合唱団
ジャンル : 音楽

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No title

mamazoさん、ご無沙汰しております。

合唱講習会で貴重な経験を積まれたのですね!
私の拙い経験では、ピアニッシモで歌う場合、特に男声合唱では、子音をたてて発音する方が、より感情表現し易いものだ、と理解していました。
この度、混声ですが、個人的に密かに試してみます。

No title

シュウさん、お久しぶりです。

確かに子音を立てると同時に母音にも息を混ぜるとピアニッシモでの表現がしやすくなるようなこともあるようです。
ただ、これも全員でそろえないとね(汗)。

大阪で所属する合唱団二つの演奏会がそれぞれ9月と11月にあります。
関西方面に来られるようなことがあればいらしてくださいな。
ご来場ありがとうございます
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プロフィール

mamazo

Author:mamazo
居住地:島根県出雲市
大きいバイクに乗ってみたいというだけで、52歳にして大型二輪免許を取得。教習所に通い始めて2日目にショップに発注。
そのバイクというのがこれまた巨大かつ猛烈なパワーの持ち主の1400GTR(Kawasaki)である。
このバイクは主に超長距離ツーリング用に欧米向けに作られたものであろう。
そんなバイクを初めての大型車として乗ろうとしている自分が、本当に正気であるのか疑いたくなる。
さて、どうなりますことやら。。。
アーメン。

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